賃貸物件のなかには「築古」や「築浅」と記載されているものもありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
一方で、近年大きな地震が各地で発生していますから、災害に備えて耐用年数もチェックしてお部屋を探すことが必要です。
今回の記事では築古物件と築浅物件の特徴や、耐用年数について解説しているので、お部屋探しの参考にしてください。
賃貸物件の築年数 : 築古物件の目安と特徴
築古物件とは、建物が建てられてから30年以上経過している物件を指します。
「築30年」を西暦で示すと1990年頃、元号で表記すると昭和から平成へと切り替わった時代ですから、賃貸物件を探す際に覚えておくと良いでしょう。
築古物件の特徴とは
古いアパートやマンションは「部屋が汚いのでは……」、「設備が古くて住みにくそう」などのさまざまな理由から借主の需要が薄く、家賃が安い傾向にあります。
しかし、築年数が古い賃貸物件であっても、大家さんがリフォームやリノベーションを済ませていれば、最新の設備が備わっている場合もあるので狙い目です。
築古物件も含めてお住まいを探すと選択肢が広がるので、家賃を抑えながら築年数を感じないお部屋に出会えるかもしれません。
賃貸物件の築年数 : 築浅物件の目安と特徴
築浅物件については、建物が建設されてから何年以内の物件が該当するなどの明確な法定基準はありません。
ただし、一般的に築年数が5年未満の物件を指している場合が多いようです。
建設されてから1年未満で未入居物件を指す「新築物件」との違いは、お部屋に入居した方がいるかどうかという点であるため、築年数1年未満の新しい物件も築浅物件に含まれます。
築浅物件の特徴とは
新築物件とそれほど大きく築年数が変わらないのに、耐震性などにも違いが見られず、家賃が新築物件と比較して多少安く設定されている点が特徴です。
新築物件と変わらないお部屋を安く借りられることから人気が集まりやすく、お住まいの選択肢が狭まってしまう可能性もあります。
賃貸物件の築年数と耐用年数の違いとは
耐用年数と築年数の違いは、前者がその資産が使用可能と見込まれる期間であるのに対して、後者は建物が建てられてからの年数を指す言葉である点です。
法定基準よる建物の耐用年数は木造住宅の場合には22年、鉄骨造は構造の違いにより19年、27年、34年、RC構造は47年となっています。
そのため、築年数30年未満の建物であっても、法定耐用年数をオーバーしていることがあるので、賃貸物件を探す際には耐用年数まで確認しましょう。