賃貸物件のお部屋に空調設備がない場合には、借主が勝手に空調設備を取り付けて構わないのでしょうか?
一方で、冷暖房が完備している物件であっても、旧型の空調設備は電気代が高くなってしまいます。そこで今回の記事では、賃貸物件のエアコンをテーマにして電気料金の相場や、新設する場合や故障時の対処法について解説させていただきます。
賃貸物件のエアコンにかかる1か月あたりの電気代の相場はいくらか
エアコンがついている賃貸物件だから、ご自身で設備を取り付ける必要がないと安心していると、電気使用量の明細書を見たときにびっくりするかもしれません。
なぜなら、省エネ設計の最新型と、10年以上前に製造された旧型とでは、1か月あたりの電気代が異なるからです。
一方で、お部屋の間取りや家族の人数、オール電化の物件であるかなどの諸条件によっても、空調設備にかかる1か月あたりの電気料金が変わるため、一概に月々にかかる電気代の費用相場はいくらであるとは断言できません。
冷暖房費が気になる場合には、「1時間あたりの消費電力×使用時間×料金単価」という計算方式を利用して、ご自身で空調設備を1時間稼働したときの電気料金を計算してみましょう。
エアコンがない賃貸物件に空調設備を取り付けられるのか
エアコンを新設する場合には、室外機と連結させるために家に穴を開けたり、専用のコンセントを増設する必要があるので、大家さんの許可を得ずに設備を取り付けるとトラブルの原因になります。
また、壁に空調設備専用の配管が備わっていたとしても、借主が勝手に設備を取り付けることは避けてください。
必ず、大家さんまたは管理会社にエアコンの新設や増設について、同意を得てから工事の手配を進めましょう。
また、「冷暖房完備」と記載されている物件や、賃貸借契約書に「エアコンの修繕費は家主が負担する」との記載がある場合には、大家さんが費用を負担してくれる可能性があるので、大家さんまたは管理会社にエアコンの購入費と取り付け費用について相談してみてください。
賃貸物件のエアコンが故障した場合はどう対応すればいいのか
冷房をかけているのに部屋が冷えないときや、空調設備がリモコンの操作に反応しない場合には、管理会社または大家さんに連絡してください。
状況に応じては、大家さんが修理費用を負担してくれる場合もありますが、ご自身で勝手に業者に設備の修理を依頼して代金を立て替える行為はトラブルの原因になるので避けてください。
ただし、空調設備のフィルターの手入れを怠っていたり、冷暖房の故障を長期間放置していた場合など、部屋の借主に過失があると判断されるケースは、賃貸物件を借りている人自身が修理費を負担します。