この物件に住みたいと思ったらまずは契約をしなければいけません。
賃貸契約というのは、貸し手と借り手の合意があってはじめて契約を結べるので、自分の都合だけではどうにもなりません。
そこで「入居審査」というものがあり、この審査にとおれば無事希望の物件に住めるということです。
では、どのような基準で審査は行われているのか、本記事で一緒に確認していきましょう。
賃貸物件における入居審査とは
まず入居審査を簡単に説明すると、「この人に貸しても問題ないか」の判断をする審査です。
審査の判断基準は書類だけではなく、人となりや言動なども審査に入る場合があり、審査を待たずして断られるケースもあります。
そして、滞納経験の有無も審査に大きくかかわっており、貸し手としては滞納経験がある人には貸したいとは思えないものです。
支払いを滞納すると「信用情報機関」にしっかり登録されて、5年間は支払いの遅延情報が入居審査に引っかかってしまう可能性があるので、注意が必要です。
賃貸物件の入居審査に必要な年収とは
では、審査に必要な年収部分とはどのくらい影響するのか確認していきましょう。
たとえば、大企業のサラリーマンや公務員など審査にとおりやすいといわれており、逆に夜勤帯や水商売の人たちはとおりにくい場合があります。
なぜかというと、生活リズムが夜間や朝方に活動するため、時間帯によりますが生活音がトラブルになり、貸し手としては避けたい事例であるといえます。
そして、一般的に必要な年収は「1カ月分の家賃×36倍以上」の年収が目安となり、月収でいうと「月収の3分の1以内」といわれています。
審査の基準は不動産会社によって違い、収入だけで判断されるわけではないのですが、基準をあまりにも下回っている場合は、審査をパスすることが難しいかもしれません。
賃貸物件の入居審査に必要な日数とは
入居審査にかかる日数はケースバイケースですが、一般的には3~10日程度かかります。
ではなぜ審査日数にばらつきがあるのか、理由はさまざまですが、もっとも多い理由としては書類の不備といわれています。
申込書にはたくさんの情報を書き込まなければいけませんが、いざ情報を書こうと思っても自分の勤務先の住所や電話番号など、意外と知らない方は多いはずです。
ですが、その空欄を埋めなければ審査をはじめることができないため、お部屋探しをはじめた段階で勤務先の情報や、連帯保証人の情報を調べておく必要があります。
そして書類に不備がなければ、不動産会社が早急に審査会社に審査を依頼して、最短で翌日に結果がわかることもあるため、内容に不備がないかよく確認しましょう。