アパートなどの賃貸物件を探しているときに、専有面積という言葉を目にすることがあるでしょう。
賃貸物件選びにおいて、専有面積の意味を正しく理解していれば、入居後に快適な生活を送れます。
今回は、賃貸物件における専有面積の概要や計算方法、一人暮らしにはどのくらいの専有面積が必要なのかを解説します。
賃貸物件の専有面積とは
アパートやマンション、団地などの集合住宅で、その部屋の居住者だけが使用可能なスペース（床面積）を専有面積と言います。
専有面積に含まれるのは、リビング・ダイニング・寝室などの居住スペース、キッチン・トイレ・洗面所・バスルームなどの水回り、玄関・クローゼットなどです。
一方でエントランスなどの共用スペース、玄関ポーチ・バルコニー・ベランダ・床下収納、ロフト（専有面積の1/2未満で天井高が1.4m以下の場合）などは専有面積に含まれません。
専有面積の計算方法とは
集合住宅の専有面積には2種類の計算方法があります。
1つ目は壁芯面積（へきしんめんせき）で、壁の中心を結んで計算した面積のことを言います。
つまり、部屋全体を平面として見たときに、壁の厚みの半分を含めた部屋の面積が壁芯面積ということです。
実際に使用できる面積よりもやや広く表示されるという特徴があります。
2つ目が内法面積（うちのりめんせき）で、壁の内側のみで計算した面積のことを言います。
内法面積であれば、居住者が実際に使用できる広さそのままであると考えて良いでしょう。
賃貸物件では、専有面積が壁芯面積か内法面積のどちらで表記されているか明確でない場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。
一人暮らしに必要な専有面積とは
賃貸物件での一人暮らしにおいて必要な専有面積はどのくらいなのでしょうか。
学生や新社会人などで家賃を抑えたい方であれば、専有面積が15～20㎡の賃貸物件がおすすめです。
専有面積が15～20㎡であれば、家賃が安い分、ほとんどの場合ワンルームか1Kの間取りで、水回りも3点ユニットであることが多いでしょう。
女性の一人暮らしにおすすめなのは、専有面積が25～30㎡の賃貸物件です。
とくに物が多くなりがちな方には、25～30㎡の1Kや1DKの間取りが良いでしょうし、このくらいの広さであればバス・トイレ別の物件も増えてきます。
ある程度収入のある30代の方などの一人暮らしであれば、専有面積が30㎡以上の賃貸物件がおすすめです。
専有面積が30㎡以上であれば、1DKや1LDKの間取りとなり寝室も独立しているため、快適な生活が可能です。
まとめ
賃貸物件の専有面積とは、居住者のみが使用できるスペース（面積）のことを言います。
専有面積の計算方法には、「壁芯面積」と「内法面積」の2種類があります。
賃貸物件を選ぶときは、ご自身のライフスタイルや収入に合わせて、必要な専有面積を考えると良いでしょう。
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