ペットを飼われている方にとって、ペット飼育が可能な賃貸物件の存在は非常にありがたいものです。
しかし、入居したのは良いものの、退去時に高額な退去費用がかかることはご存じでしょうか。
この記事では、なぜ退去費用が高いのか、そして少しでも抑えるための対策をご紹介します。
ペット可賃貸物件の退去費用が高い理由
ペット可の賃貸物件と言っても、入居者全員がペットを飼っているわけではありませんし、次の入居者がペットを飼育するとも限りません。
つまり、通常の賃貸物件と同様、原状回復義務は存在します。
ペットの飼育によって、お部屋のなかは通常よりも汚れやにおいがついているケースがほとんどのため、原状回復に費用が通常よりも余分にかかります。
もちろん、汚れだけでなくひっかき傷などが残っているケースもあるでしょう。
そのような傷・汚れ・においなどは事前にリスクがわかっているため、事前に支払う敷金が高い場合も多くあります。
ペットがいると、どうしてもお部屋の傷みは防げないため、原状回復のために退去費用が高くなることは理解しておきましょう。
退去費用の相場とは
実際に、賃貸物件を退去する場合にかかる費用は気になるところではないでしょうか。
ここでは、修繕の必要がある代表的な場所と相場を、3つご紹介します。
●壁紙：6〜8畳で4.5〜5.5万円程度
●フローリング：6〜8畳で10〜15万円程度
●におい消し：ワンルーム・1Kで2.5〜5万円程度、1DK・1LDKで4〜6万円程度
このように、修繕する場所によっても費用相場は異なります。
もちろん大家さんや管理会社が契約しているサービス会社によって、金額は異なりますが、10〜20万円が目安であると覚えておくと良いでしょう。
しかし一般的なワンルームの退去費用の平均が約5万円であることから考えると、ペット可の賃貸物件では、やはり高額になりがちです。
賃貸物件の退去費用を抑えるための対策
最後に、少しでも退去費用を抑えるための対策をご紹介します。
におい対策に有効なのは、ペットにトイレの場所などをしつけることです。
較的大きな修繕費用がかかるフローリングの交換を避けるためには、傷をつけない対策をしておきましょう。
ペットの爪をこまめに切ったり、フローリングの上にカーペットを敷いて、床面を傷から守ったりするのが有効です。
フローリングの取り替えをしなくてすむだけでも、退去費用は大きく抑えられるでしょう。
まとめ
ペット飼育ができる賃貸物件にかかる退去費用についてご紹介しました。
家族のひとりとも言えるペットですので、毎日一緒に楽しく過ごしたいものです。
できる対策をしたうえで、ペットとともにストレスのない生活を過ごしましょう。
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